カブトムシ物語 序章

注:この記事にはカブトムシの画像が含まれています。

とある夕方。

バタバタバタ…

ベランダから音がする。

音の違いから虫がだいたい判断できるので

「カブトムシかも?」

とベランダに出てみると、オスの小柄なカブトムシがひっくり返っていた。

虫好きの旦那が用事でいなかったため、ひと目見せようと思い、いい感じのケースがあったのでそこに入れてそのオスカブトムシをもてなした。

暴れまわって、ケースの蓋を開けるカブトムシ。

上に重石を置く。

暴れる。

旦那帰ってくる。

御役目ご苦労さん、と、ティッシュに砂糖水含ませたものを与える。

すごい勢いで吸いだした。

ダイブして足わさわさ動かしながら吸い付く。

なんかかわいい(笑)

そのまま蓋を取って外に置く。

次の日にはいなくなるだろう…と。

ひどい雨と風でケースがひっくり返っていた。

ケースを捨てようとケースだけ回収。

ティッシュは雨で濡れてたしとりあえず放置。

旦那が昨日の吸い付きぶりが気になったようで「本当にいなくなったの?」と聞いてきた。

さっきちらっと確認したらいなかったが、ティッシュ回収ついでに一応見てみることに。

そしたら、なんと…

ティッシュの裏側にびしょびしょになりながらしがみついてたっ(((((((( ;゚Д゚))))))))

おいおいおいおいヾ(゚Д゚ )

急いでケースに入れて、新しい砂糖水ティッシュを与える。

外は激しい雨なので、とりあえず家の中へ。

相変わらず足ばたばたしながら吸い付く。

雨が落ち着いたので、また蓋を取って外に出してあげた。

今度こそさよならだ。

次の日にいなくなるだろう。

そして次の日の朝、まだ吸っていた…

なのでまた新しいティッシュを与えた。

その日の夜、リンゴを料理に使ったので、その皮を与えた。

また足をわさわさしながら吸い付いた。

かわいい…。

ただ、心配事があった。

だって、いつまでもここにいたらメスを探しに行けない。

このオスカブトムシ、ここに来てずっと食べてるだけ。

人生の楽しみが食だけで一生終わっていいのだろうか。

かわいい嫁さん探さないでいいのだろうか。

むしろそこが重要なんじゃないのだろうか。

なんのために生まれてきたのか。

そんな心配をよそに美味しそうにリンゴを食べる。

腐ったものはよくないと聞いたので、次の日また別の果物の皮を与える。

たまたま、食べたくて買った梨とゴールドキウイ。

その皮を与えると梨に吸い付く。

次の日にはきっと嫁さん探しでいなくなるだろう…。

そんな期待を裏切り彼は吸い続けていた。

2014-08-25 13.08.15
大丈夫かこのカブトムシ…(-_-;)

そして私は仕事に行き、事の経緯を仕事仲間に話した。

密かに貰い手を探していた。

しかし、皆に断られてしまい「しばらく様子を見よう」と、彼を最期まで看取ろうと、たとえ彼がこのまま食にしか人生の楽しみを見つけられなくても…と決意したところだった。

家に帰ったらケースからいなくなっていた。

「やっと行ったか…。」

いなくなって良かったと思う反面少し寂しくもあった。

しかし、ベランダに目をやると黒い物体があった。

果物に吸い付くカブトムシ。

しかし、ここで事態が急展開する。

…続く

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